sugiken のメモ帳

知ったことを書いていく

5年半個人で運営してきたwebサービスを終了する

最後の1年はもはや誰のためにサーバー代を払っていたのか分からなかった。アナリティクスも見ない。新たな機能も追加しない。毎月 Conoha から数千円引き落とされる。

っていうポエム。

Rep のロゴ
Rep のロゴ。これは友人に千円で作ってもらった。

大学2年生になったばかりの頃、時間割アプリを作ろうと友達と Mac を買った。結局アプリ作りは難しくて挫折したが、web開発の勉強は楽しくて続けられた。Mac を買ってから1年半が経った頃、ようやく『Rep 立教大学シラバス検索システム』が完成した。授業データの検索と掲載、そして立教生が授業のレビューを投稿できる。
大学生なら誰でも思いつきそうなサービスだが、これまで5年半も立教生に愛用してもらった。大学卒業後も立教生に会うとみんな Rep を使ってくれていて嬉しかった。

5年半ってのは長すぎた。
自分はまだ26歳なので人生の 1/5 を Rep と過ごしたことになる。
自分で作った初めての web サービスは自分の子供みたいだった。
SNS 上で感想ツイートを見て喜んだり、熱心な"ファン"な立教生と交流もした。
プログラミングは独学だったので Rep は良い遊び場であり続けた。インフラを AWS から Conoha に移行したり、フロントエンドを React で書き直したり。
就活の時は Rep は大いに役立ったし、卒業後もエンジニアとしての名刺代わりにもなった。
もっと関連サービスを作って立教生に欠かせない存在になるぞって妄想を広げるのが楽しかった。

大げさだと思うが、振り返っていると本当に涙が出てくる。絶対に与えたものより得たもののほうが大きい。

「Rep は SEO が強いのでマーケティング何をしなくてもユーザーが来るんです」ってよく口にした。それは事実だったが、正直ここ最近は利用者も減ってきていた。でも何もしなかった。

コロナ禍はきっと大学生のライフスタイル(授業選び)に大きな影響を与えただろう。オンラインで完結する Rep にとってはむしろ成長のチャンスだったかもしれない。でも何もしなかった。

新機能の開発も、ユーザー減少の原因を探るのも、競合の分析も。何もしなくなった。

こうしてRep へのモチベーションが落ちていくのと同じようにユーザーもますます減っていった。

実は Rep の運営は難しくない。
毎年3月に授業データを投入するだけだ。授業データの取得はスクレイピングで半自動。これだけのことなのについに2022年3月は何もしようとしなかった。
社会人になってから Rep が赤字であることを伝えると「え!もったいない!どうして運営しているの?」とピュアな質問をもらうことが増えた。その場では色々返事をするが、結構刺さってた。

自分がユーザーでなくなり、ユーザーコミュニティからも遠ざかり、目標や目的を見失うとモチベーション維持するのは難しい。
そんなこんなで終了するなら今だなとなった。

もっともっと書けることはあるけど、あとは自分でアナリティクスでも見ながら思い出して寝ます。

サービス終了のメッセージ
サービス終了のメッセージ